子育て在宅ワークの実情|メリットや知られていない苦労など

在宅で働く

在宅ワーカーを目指す人のなかには、子どもを育てながらでも働けるというメリットに強く惹かれている人も多いはず。

私自身、子どもを育てながら在宅勤務を15年ほど続けています。確かに、通勤型の勤務やパートアルバイトに比べて、在宅の仕事は “かなり” 子育てとの相性がいいと思います。

もちろん、誰もがパッと思い浮かぶような利点もあれば、その反対にあまり知られていない苦労もあります。

大筋の結論としては、わたしは子育てしながらの在宅ワークを全力でおすすめします。ここでは、わたし自身が痛感している子育て中の在宅ワークのメリット&苦労をまとめます。

子育て中の在宅ワークのメリット5つ

あくまでもわたしが感じているメリットではありますが、やはり子どもがいても働きやすい環境であることは確か。実体験ベースの利点を、5つほど挙げてみます。

通勤時間は家事育児に全振りできる

一般的な仕事の場合は、通勤時間がかかります。でも、在宅ワークの通勤時間は0分です。

隣の部屋が、自分のデスクであり、オフィスです。なので、本来通勤にかかる数十分~1時間程度の時間は、全部子どもの世話や家事に充てることができます。

わたしも実際、仕事を開始する直前まで、洗濯物を干していたり掃除機をかけていたりします。本当に、家の用事が済んだその瞬間から業務開始できる。

これはかなりの時短・効率アップになっています。

もちろん、終業時も同じです。子どもの保育園や幼稚園の迎えに出なくちゃいけない時間が16:30だとしたらその5分前まで仕事していていいんです。

周囲に挨拶する必要もないし、仕事を終わったり中断したりするのに、誰の許可もいりません。とりあえず切りのいいところまでやって、サッとお迎えに行って、夜落ち着いてから続きをする……ということも全然ありです。

誰にも何の気を遣うこともない。これがやはり、最大の利点です。

子どもの欠席・早退に対応できる

在宅ワークを検討する主婦の人が、いちばん利点に感じるのは「子どもが病気のときに、すぐに対応できる」ということではないでしょうか。

当然、自分が柔軟に動けるというのもメリットですが、職場の人に謝罪したり気を遣ったりしなくていい、というのもまた最高です。

わたしの家は、子どもの幼稚園まで歩いて5分くらいでしたので「迎えに来てください」と言われたら、10分後にはもう、園に行けるような感じでした。

子どもが学校を休むときも、自分の仕事を自分で調整すればいいだけなので、周囲に申し訳なさを感じたり、謝罪したりすることはありません。オンラインMTGなどがあっても、せいぜい30分~1時間程度なので、子どもを見ながらでも参加できました。

同じチームの中にも、子ども同席でMTGする人も結構います。(会社やそのチームによりますので、一概にはいえませんが)

学校行事に参加できる 

学校行事や授業参観、説明会など、子どもに関係する学校関係の用事も、自分の調整次第なので参加しやすいです。

「その日はどうしても仕事で行けない、ごめんね……」という経験は今まで一度もありませんでした。行事のある日はあらかじめわかっているので、予定を開けておいたり、納品日を前倒ししたりと自分なりに調整できます。

さらにわたしは、子どもの学校の図書室整備や読み聞かせのボランティア活動にも参加しています。これも、仕事が調整しやすくて柔軟に動ける在宅ワーカーだからこそできると思っています。

休憩中に家事ができる

わたしは仕事の休憩がてら、洗濯物を干したり畳んだりするのが結構好きです。

もしくは、洗濯機や食洗器を回しておいて、その間に仕事して、終了したら干したり拭いたりの続きをして……という簡単な家事が、気分転換になったり、効率のいい同時進行ができたりするのも利点だと思っています。

デスクワークだとどうしても座りっぱなしになるのですが、合間に掃除機をかけたり布団を運んだりと、何かと動くことが多いので、身体もリフレッシュできているのではないかと思います。

もちろん家事以外に、ヨガをやってもいいし筋トレしてもいいわけで、かなり自由度の高い毎日です。

子どもに働く姿を見てもらえる

子どもが小学生以上になると「お母さんはどんな仕事しているの?」と興味を持ってもらえる機会も増えます。そういうとき、在宅ワーカーだと自分の仕事の内容を実際に、画面越しに見せてあげることもできます。

わたしはライターなので「こういう記事を作っているよ」というのを具体的に見せやすいというのはあります。管理しているツールや、画像編集の様子、クラウドソーシングのプロフィールなども見せてあげられます。息子はそういうわたしのネット上の仕事をときどき覗いていました。

最近は、わたしが原稿を書いているときに、横で一緒にタイピングゲームをやりながら、速度を競い合うようにしてやりとりすることもあります。

子育て中の在宅ワークで大変なこと・苦労

とにかく子育てしながらの在宅ワークは、自由度が高いことや、職場の人に気を遣ったり罪悪感を抱いたりするようなストレスがほぼありません。でも、やっぱり物事は表裏一体なので「まったく苦労がない」ということはありません。

在宅ワーカーならではの、知られざる苦労もあるので、ちょっとだけ漏らさせてください。

無茶しやすい

調整が利くし、何でも自分次第なところがあるので、無茶しやすいというのはデメリットになり得ます。

たとえば子どもが突発的に病気をした場合、職場を欠席することで周囲に気を遣うことはありません。でも、その分の仕事がなくならないのが、成果報酬制の業務です。

子どもの様子を見つつ、片手間で仕事を進めなければならないこともあるし、子どもが寝付いてから夜な夜な頑張らなくちゃいけないこともあります。

病気のときだけでなく、子どもの授業参観や面談など、行事が立て続くこともあるので、そういうときはそのしわ寄せで別日や夜間に忙しさがどっとやってくる……ということもあります。

わたしは基本的に、納期には絶対に遅れないという自分ルールを作っているので、子どもの都合でできなかった仕事は、なんとか空いた時間を見つけてやっつけるようにしているのです。それはけっこう、大変な苦労だったりもしますね。

夏休み・長期休みはハード

夏休みのような、子どもの長期休暇の間は、仕事の受注量をセーブできれば問題ありません。しかし、場合によっては、子どもの休みに合わせて仕事量を減らすことができない場合もあります。

わたしの場合、編集プロダクションの管理業務などは、長期休暇も関係ありません。むしろ、別の担当者が子どもの都合でお休みをとることもあるので、その間の調整や手配などで逆に対応に追われることもあります。

今は子どもが小学生と中学生になったので、日中の何時間かは仕事をしますが、乳幼児がいる場合は難しいと思います。わたしも、子どもが幼児だったころは、今のような仕事のスタイルではありませんでした。

でも、小学生になっても何かと親の目や手は必要です。お昼の準備や、お出かけの予定なんかもあります。子どもがゲーム三昧では困るので、やはり学校がある日のように、バリバリ仕事するのが難しくなります。

なのでやっぱり、夜間の稼働が多くなったり、ちょっとしたスキマ時間をうまく使って仕事を処理しなくてはならない。これも結構、苦労があります。

トータルで見たら「メリット」が圧倒的に多い

子育てしながらの在宅ワーク、確かに苦労はあるのですが、トータルで考えたらメリットの方が圧倒的に多いです。

ときどき、ひとりで黙々と作業することに疲れたり飽きてしまったりすることもあります。なので「外で働くのも悪くないかな~」なんて考えが過ることもあるんですよね。

でも、結局いろいろな利点や自由度を加味すると「いやいや、やっぱり在宅で働けるのがベストだ」「これ以上、ありがたい環境はない」という結論に至るのです。

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